EARTHDIVER Inc.
トップ / コラム / AIO・AI検索
AI MARKETING JOURNAL ─ AIO・AI検索

Agent iとは?
Yahoo!とLINEのAIエージェントでできることと、広告主が知っておきたいこと

佐藤 大貴佐藤 大貴 公開 2026.10.24更新 2026.10.24
Agent iとは?Yahoo!とLINEのAIエージェントでできることと、広告主が知っておきたいこと
この記事のポイント
  • Agent iは、Yahoo! JAPANとLINEのAIを統合したLINEヤフーのAIエージェント。2026年4月に提供が始まり、延べDAUは1,200万にのぼる
  • Agent iの回答画面には、ショッピング系の検索広告とディスプレイ広告が掲載される。ショッピング系の検索広告は、Agent iの掲載面だけを停止できない
  • Agent i経由の成果は切り分けにくい。自社の広告が対象かを確認し、全体の数字の変化で評価するのが現実的

こんにちは、アースダイバー代表の佐藤です。AIが広がって、ウェブマーケティングは取るべき戦略も、実行のやり方も変わりました。アースダイバーは、その新しい前提で戦略を考え、実行する仕組みまでつくる会社です(ご相談はこちら)。

Yahoo! JAPANやLINEで、「Agent i」のアイコンを見かけるようになった方も多いと思います。Agent iは、LINEヤフーが2026年4月に提供を始めたAIエージェントです。Yahoo!検索やLINEから、AIに相談しながら調べものや買い物ができます。

Agent iは、広告主にとっても無関係ではありません。Agent iの回答画面はYahoo!広告の掲載面になっていて、7月からはディスプレイ広告、8月末からはショッピング系の検索広告も課金対象になりました。広告の種類によっては、広告主が特に設定をしていなくても、自社の広告がAgent iに掲載されている可能性があります。

この記事では、前半でAgent iの概要と主な機能、利用ユーザー数を整理します。後半では、Agent iに掲載される広告の仕組みと、広告主が確認しておきたいことをまとめます。情報は2026年10月時点のものです。

目次
  1. 1Agent iとは?Yahoo! JAPANとLINEのAIを統合したAIエージェント
  2. 2Agent iは、ふだんのアプリから使えて、買い物にも近い
  3. 3Agent iに掲載される広告は2種類
  4. 4ChatGPT広告と違い、Agent iには専用の広告商品がない
  5. 5広告主が確認しておきたいこと
  6. 6Agent iの広告は、今後も種類と量が増えていきそう
  7. 7よくある質問
マーケティングの課題を、コンサルタントに相談する →

Agent iとは?Yahoo! JAPANとLINEのAIを統合したAIエージェント

Agent iは、Yahoo! JAPANの「AIアシスタント」とLINEの「LINE AI」を統合した、LINEヤフーのAIエージェントです。2026年4月20日に提供が始まりました(LINEヤフー)。

AIエージェントは、ユーザーに頼まれた目的に向けて、AIが自分で調べたり、手続きを進めたりするものです。Agent iも、質問に答えるだけでなく、商品を探して比較したり、値下がりを通知したりできます。

Agent iは、Yahoo! JAPANとLINEの中から使える

Yahoo!検索の検索窓の横や、LINEの各タブにあるアイコンから開けるほか、パソコンとスマートフォンのブラウザからも使えます。6月からは、LINEのトークリストからも開けるようになりました(LINEヤフー)。

図1:Agent iは、Yahoo! JAPANとLINEのさまざまな入口から使える

Agent iの機能は、分野ごとのAIへの相談と、買い物の手伝い

Agent iでは、分野ごとに専門のAIが用意されています。LINEヤフーはこれを「領域エージェント」と呼んでいて、4月の提供開始時は7つでした。8月には27まで増え、その時点で、10月までに40に増やす予定としていました(LINEヤフー)。

LINEヤフーの発表をもとに、主な機能をまとめると次のとおりです。

  • 領域エージェント:「お買い物」「おでかけ」「天気」のほか、「自動車」「人間関係」「仕事相談」「レシピ」などの分野ごとに、専門のAIに相談できます。「おでかけ」では観光のモデルコースを作ったり、「天気」ではYahoo!天気と連動して答えたりします
  • AIお買い物メモ:欲しいものをメモすると、Yahoo!ショッピングの商品の候補が表示され、そのまま購入できます。6月23日から、Yahoo!ショッピングのアプリで順次提供が始まりました(LINEヤフー)
  • AI比較マスター:気になる商品と、比べたいポイントを指定すると、AIが比較してくれる機能として発表されています
  • 日程調整:LINEでの日程調整をAIが手伝います。候補日の提案から、参加者への打診、カレンダーをもとにした日程の確定までを行います。10月5日に、LINEの試験的な機能を集めた「LINEラボ」で、「日程調整エージェント」として提供が始まりました(LINEヤフー)
  • 値下がりの通知:気になる商品の値下がりを知らせてくれます。9月に始まったタスク機能のひとつです(ケータイ Watch)

AIお買い物メモ、AI比較マスター、日程調整は、4月の発表の時点で、6月までに提供する予定とされていた機能です(LINEヤフー)。このうちAI比較マスターは、2026年10月時点で、提供開始の発表を確認できていません。

今後は、予約や購入の代行も目指すと報じられています(ケータイ Watch)。LINEのトークの中でAgent iを呼び出し、予定をカレンダーに登録したり、タスクを整理したりできる機能も、2026年中に提供される予定です(LINEヤフー)。

基本機能は無料で、LINEヤフーの有料会員サービス「LYPプレミアム」の会員は、利用回数などが増えると報じられています(Impress Watch)。

Agent iの延べDAUは、2026年6月時点で1,200万

LINEヤフーによると、Agent iの延べDAU(1日あたりの利用ユーザー数)は、2026年6月時点で1,200万でした。Yahoo! JAPANやLINEなど複数の入口の利用ユーザー数を合計した数字で、同じ人が別々の入口から使った場合は重複して数えています(LINEヤフー)。

図2:数字で見る、Agent iとLINEヤフーのAI

Agent iは、ふだんのアプリから使えて、買い物にも近い

AIに相談できるサービスは、ChatGPTやGoogleのAIモードなど、ほかにもあります。その中でAgent iのいちばんの特徴は、日常的に使うYahoo! JAPANやLINEの中から、そのまま使えることです。

Yahoo! JAPANは、Googleほどではないものの、いまも多くの人が検索に使っているサービスです。サイバーエージェントとマクロミルが2025年5月に約9,300人を対象に行った調査では、ふだんの検索で使うサービスとして、Googleを挙げた人が77.2%、Yahoo! JAPANが53.0%、ChatGPTが17.3%でした(Web担当者Forum)。ChatGPTを自分からは使わない人でも、Yahoo!検索やLINEを使う中で、Agent iに触れる可能性があります。

もうひとつの特徴は、買い物との距離が近いことです。LINEヤフーは、Agent iとは別に、Yahoo!ショッピングの中でもAIエージェントの機能を2月から提供しています。この機能を経由した取扱高は、5月に全体の15%以上(LINEヤフー)、7月には約2割に達しました。機能を使ったユーザーの購買率は、使っていないユーザーの1.5倍だったそうです(ネットショップ担当者フォーラム)。もともと購入意欲の高いユーザーほど使っている可能性もあるので、AIの効果だけとは言い切れません。ただ、LINEヤフーのユーザーの間で、AIに相談しながら買い物をする行動が広がりはじめていることはうかがえます。

Agent iに掲載される広告は2種類

ここからは、広告主に向けた話です。Agent iの回答画面には、現在2種類の広告が掲載されます。ショッピング系の検索広告と、ディスプレイ広告です。

どちらの広告も、ユーザーの質問とAgent iの回答の内容をもとに、LINEヤフーのシステムが適した広告を選んで表示します。たとえば「ストレッチを始めたい」と相談すると、回答の下に、価格つきのストレッチマットの広告が並ぶ、といった形です(共同通信PRワイヤー)。

図3:Agent iの回答画面に掲載される広告のイメージ

ショッピング系の検索広告:Agent iだけを停止することはできない

1つ目は、Yahoo!広告の検索広告のうち、商品を掲載するショッピング系の広告です。対象は「Yahoo! JAPAN商品情報掲載」と「検索連動型ショッピング広告」です。

この広告は、2025年12月から、Yahoo!検索のAIの回答の中で、無料のテストとして表示されていました。2026年5月には、掲載面にAgent iの回答画面が加わりました(LINEヤフー広告)。8月31日からは配信の対象が広がり、Agent iに配信された分も、ほかの掲載面と同じく課金対象になっています(LINEヤフー広告)。9月には、検索連動型ショッピング広告の掲載面が、Agent iのスマートフォン版の回答画面やYahoo!オークションなどにも広がりました(LINEヤフー広告)。

広告主が注意したいのは、Agent iに掲載するかどうかを選べないことです。Agent iの掲載面だけを除外する設定はなく、対象外キーワードに登録しても、必ず除外されるとは限りません。反対に、Agent iを掲載面として指定することもできず、条件に合う広告は、ほかの掲載面と同じように自動で配信されます(LINEヤフー)。

ディスプレイ広告(運用型):プレイスメントの除外で停止できる

2つ目は、Yahoo!広告のディスプレイ広告(運用型)です。7月23日から、Agent iの回答画面でのテスト配信が始まりました。テスト中ですが、Agent iに配信された分も課金対象です(LINEヤフー広告)。

ショッピング系の検索広告と違って、ディスプレイ広告はAgent iへの配信を停止できます。プレイスメントターゲティングで、Agent iのURL「search.yahoo.co.jp/chat」を除外に設定します。設定をしなければ、Agent iにも配信されます。

図4:Agent iに掲載される2種類の広告の違い

2つの広告の動きを時系列で並べると、次のようになります。

図5:Agent iの広告の、これまでの経緯

ChatGPT広告と違い、Agent iには専用の広告商品がない

AIの回答画面に掲載される広告としては、ChatGPTの広告も、6月から日本で始まっています(Impress Watch)。どちらもAIの回答画面に出る広告ですが、出稿の仕組みは大きく違います。

ChatGPTの広告は、OpenAIの専用の管理画面から、ChatGPT向けの広告として出稿します(OpenAI)。出稿するかどうかは、広告主が自分で決めます。一方で、Agent iには専用の広告商品はありません。Yahoo!広告の既存の広告が、条件に合えばAgent iにも配信される仕組みです。

図6:Agent iの広告と、ChatGPT広告の違い

ChatGPTの広告については、ChatGPT広告の記事で詳しく解説しています。

広告主が確認しておきたいこと

ここまで見てきたように、Agent iの広告は、Yahoo!広告を出稿していれば、自分から申し込まなくても配信されている可能性があります。しかも、Agent iでどれくらい表示され、どんな成果につながったのかは、いまの仕組みでは見えにくくなっています。

Agent i経由の成果は切り分けにくい

ショッピング系の検索広告では、掲載面ごとの実績を確認できません。Agent iでどんな質問に対して表示されたのかも、検索クエリーレポートには反映されません(LINEヤフー広告)。

ディスプレイ広告では、Agent iに配信された分の配信先URLは「search.yahoo.co.jp」と表示されます(LINEヤフー広告)。Yahoo!検索の通常の画面と同じ表示になるので、Agent iの分だけを切り分けて見るのは難しいと解説されています(Squad beyond)。

Agent iの広告の配信結果を公開している企業も、2026年10月時点では見当たりません。クリック率や売上への効果は、外部からは判断できない状況です。

自社の状況を確認する手順

こうした制約の中でできることを、手順にまとめます。

  1. 対象の広告を出稿しているか確認する:LINEヤフーが案内しているAgent iの広告は、ショッピング系の検索広告とディスプレイ広告(運用型)の2種類です。Yahoo!広告で、このどちらかを出稿しているかを確認します
  2. ディスプレイ広告は、配信するかどうかを決める:Agent iに配信したくなければ、プレイスメントターゲティングで「search.yahoo.co.jp/chat」を除外します。効果を試すなら、そのまま配信します
  3. ショッピング系の検索広告は、全体の数字で見る:Agent iの分だけは確認できないので、配信が広がった8月31日や、掲載面が広がった9月の前後で、表示回数、クリック単価(CPC)、顧客獲得単価(CPA)といった全体の数字がどう変わったかを比べます(BOPコミュニケーションズ)
  4. 商品情報を見直す:検索連動型ショッピング広告の掲載順位は、入札価格と、商品情報が掲載される場面にどれだけ関連しているかで決まります(LINEヤフー広告)。商品名や説明文が、どんな人のどんな悩みに合う商品なのかが伝わる書き方になっているかを見直します
図7:Agent iの広告について、自社でまず確認すること

あわせて、Agent iやChatGPTの答えの中で自社がどう扱われているかも確かめておくと、広告で補うべきところが見えてきます。確かめ方は、AI検索診断のご案内にまとめています。

相談とずれた広告は、売り込みと受け取られるおそれがある

もうひとつ気にしておきたいのが、ユーザーからの見え方です。Agent iの広告は、相談の途中に表示されます。相談の内容に合った広告であれば役に立ちますが、内容とずれた広告が表示されると、「相談したのに宣伝された」と受け取られるおそれもあると考えています。

ショッピング系の検索広告は、どんな相談のときに表示されるかを、広告主が細かく選べません。その分、商品情報を正確に書いておくことが、相談の内容とずれた場面への表示を減らすことにもつながると考えられます。

Agent iの広告は、今後も種類と量が増えていきそう

最後に、Agent iの広告が今後どうなりそうかを考えます。

LINEヤフーは、ディスプレイ広告について、テストのあとに本格的な配信の拡大を予定しているとしています(LINEヤフー)。ショッピング系の検索広告も、LINEヤフーのサービスを中心に、掲載面を広げていく予定です(LINEヤフー広告)。2026年度中には、AIエージェント型の新しい広告を導入する予定だとも報じられています(Impress Watch)。

背景には、LINEヤフーの広告売上の変化があります。同社は2026年5月の決算発表で、検索広告とディスプレイ広告の売上が、AIの影響で落ち込んだと説明しました(Impress Watch)。AIで調べる人が増えるほど、従来の検索結果画面に出る広告は見られにくくなっていくと考えられます。Agent iの回答画面に広告を掲載するのは、その分を取り戻す動きとも読めます。

こうした流れを見ると、Agent iに掲載される広告は、今後、種類も量も増えていく可能性が高いと考えています。広告主にとっては、いまのうちに、自社の広告がAgent iに配信されているかを確認し、成果をどう評価するかを決めておくことが大切になりそうです。

広告を出稿していない企業にとっても、Agent iは無関係ではありません。Agent iで相談したユーザーに、自社の名前や商品が回答の中で紹介されるかどうかは、広告とは別に、AIが参照するサイトやメディアの情報に左右されると考えられます。AIの回答に自社の名前が挙がるようにする取り組みは「AIO対策」と呼ばれていて、AIO対策の記事で詳しく解説しています。

AIの答えそのものに名前が挙がる会社の条件は、ホワイトペーパーにまとめています。

よくある質問

Q. Agent iは無料で使えますか?
基本機能は無料です。LYPプレミアムの会員になると、利用回数などが増えると報じられています。

Q. Agent iに広告を出稿するには、どうすればいいですか?
Agent i専用の広告商品はありません。Yahoo!広告で、ショッピング系の検索広告か、ディスプレイ広告(運用型)を出稿していれば、条件に合うときにAgent iにも配信されます。

Q. Agent iへの広告の配信を止めることはできますか?
ディスプレイ広告は、プレイスメントターゲティングで「search.yahoo.co.jp/chat」を除外すれば止められます。ショッピング系の検索広告は、Agent iの掲載面だけを止めることはできません。

参考:LINEヤフー「Agent i」提供開始(2026年4月、PR TIMES)/LINEヤフー(2026年7月)/LINEヤフー 体験会資料(2026年8月)/LINEヤフー(2026年5月)/LINEヤフー「AIお買い物メモ」(2026年6月)/LINEヤフー(2026年9月)/LINEヤフー「日程調整エージェント」(2026年10月)/LINEヤフー広告(2025年12月掲載、2026年5月更新)/LINEヤフー広告(2026年7月掲載、9月更新)/LINEヤフー広告(2026年8月掲載、9月更新)/Impress Watch(2026年4月)/Impress Watch(2026年5月)/Impress Watch(2026年6月)/ケータイ Watch(2026年9月)/ネットショップ担当者フォーラム(2026年9月)/Web担当者Forum(2025年9月)/共同通信PRワイヤー(2026年9月)/Squad beyond(2026年9月)/BOPコミュニケーションズ(2026年8月)/OpenAI「New ways to buy ChatGPT ads」(2026年5月)

佐藤 大貴 WRITTEN BY佐藤 大貴アースダイバー株式会社 代表取締役DeNAで男性向けライフスタイルメディアの立ち上げを牽引し、ローンチから約1年半で月間3,000万PV規模に。ポートではコンテンツマーケティング責任者として幅広い領域のメディアを管掌し、上場とM&Aを経験。2019年に創業し、AI時代のマーケティング戦略とその実行を手がける。プロフィールを見る →LinkedIn
関連する記事記事一覧 →
やりたいことの話から、始めましょう。この記事のテーマを自社で試したい方も、まだ構想の段階の方も、お気軽にご相談ください。初回のご相談は無料です。
コンサルタントに相談する →