- アフリカでの生成AIの利用率で世界平均を上回ったのは、南アフリカだけ。ただし国による差は大きい
- 各国は米国・中国・欧州のどこかひとつに寄らず、AIの提携先を分けている。条件を交渉する力を残すためと見ている
- AIは、パソコンや検索の段階を経ずに、チャットや音声から広がる可能性がある。ただし世界のAIブームで端末が値上がりし、その広がりを止めかねない
こんにちは、アースダイバー代表の佐藤です。AIが広がって、ウェブマーケティングは取るべき戦略も、実行のやり方も変わりました。アースダイバーは、その新しい前提で戦略を考え、実行する仕組みまでつくる会社です(ご相談はこちら)。
生成AIの使われ方は、国や地域によって大きく違います。日本からは見えにくい各地のAIの現状を、現地の言葉の情報も読みながら追いかける新しいシリーズ「世界のAI現地研究」を始めます。
第1回はアフリカです。英語・フランス語・日本語の報道・政府資料・報告書など、50件の資料を読んでわかったのは、アフリカの国々が米国・中国・欧州の複数の相手とAIで提携しているということでした。
この記事では、利用率・提携先・普及の課題・商売の現場の4つから、2026年のアフリカの生成AI事情を整理します。そのうえで、私の見立てと、日本の企業にとっての意味を書きます。先に、私が読み取ったことを3つ書いておきます。
- Microsoftの報告に並んだアフリカの46か国のうち、生成AIの利用率で世界平均を上回ったのは南アフリカだけ。ただし国による差は大きい
- 各国は、米国・中国・欧州の複数の相手と、AIで提携している
- AIは、スマートフォンのチャットや音声から直接広がる可能性がある。ただし端末の値段が高いと、普及が遅れかねない
目次
- 1利用率:アフリカの46か国で世界平均を上回ったのは、南アフリカだけ
- 2提携先:各国は米国・中国・欧州の複数の相手と組む
- 3普及の課題:電力・ネットの利用・現地の言葉のデータが足りない
- 4商売の現場:AIは、メッセージアプリやモバイルマネーに組み込まれて広がる
- 5私の見立て:AIはチャットと音声から広がる。課題は端末の値段
- 6日本の企業にとって:AI・データの分野で、アフリカとの接点が増えている
- 7まとめ:アフリカのAIはチャットと音声から広がる見通し。課題は端末の値段
- 8調査の概要:英語・フランス語・日本語の、50件の資料を確認
- 9注意点:数字は、調べ方と時点で変わる
- 10よくある質問:アフリカの生成AI事情
利用率:アフリカの46か国で世界平均を上回ったのは、南アフリカだけ
まず、どれくらい使われているかです。Microsoftが2026年5月に出した報告によると、2026年1〜3月に生成AIを使った人の割合(15〜64歳)は、世界平均で17.8%でした。この数字は、Microsoftの利用データをもとにした推計です(Microsoft、Agence Ecofin)。

報告に並んだアフリカの46か国で世界平均を上回ったのは、23.1%の南アフリカだけでした。続くのは、ナミビア(15.1%)、リビア・ガボン(15%)、エジプト(14.8%)などです。フランス語が広く使われるセネガル(13.9%)・チュニジア(13.5%)・アルジェリア(13.2%)・コートジボワール(13.1%)も、その次に並びます。人口の多いナイジェリアは10.1%、ケニアは8.7%でした(OSIRIS)。比べると、UAE(アラブ首長国連邦)は70.1%、シンガポールは63.4%です(Agence Ecofin)。
気になるのはルワンダです。ルワンダは2025年4月に、アフリカのAIをテーマにした国際会議をキガリで開きました(KT Press)。それでも2026年1〜3月の利用率は7.2%で、この報告に並んだアフリカの46か国の中で最も低い数字でした。国がAIに力を入れていても、利用がすぐに増えるとは限らないと私は見ています。
なお、利用率は調べ方で大きく変わります。GoogleがIpsos(イプソス、フランスの調査会社)と2026年1月に公表した調査では、ナイジェリアの成人の88%がAIチャットボットを使ったことがあると答えました。調査対象国全体の平均(62%)も上回ります(BusinessDay)。調べ方が違うため、Microsoftの数字とは比べられません。
提携先:各国は米国・中国・欧州の複数の相手と組む
アフリカの主な国のAIの提携先を見ると、複数の国・地域の企業と組んでいることがわかります。

- モロッコ:2026年1月に国のAI計画「Maroc IA 2030」を発表した。フランスのAI企業Mistral AI(ミストラル)と共同の研究所をつくる。韓国のNaver(ネイバー)・米国のNVIDIA(エヌビディア)などは、カサブランカ近郊でAI向けデータセンターの計画を進める。国内の通信大手Maroc TelecomもGoogle Cloudと組んでいる(Morocco World News、AllAfrica)
- コートジボワール:2026年8月にMistral AIと提携し、国内のAIの現状の調査を始めた。9月の会議では、77件の活用案から、保健・農業・教育などで優先して進める11件を選んだ(Burkina24、Digital Mag)
- セネガル:2025年6月にMetaと、オープンソースのAI(設計が公開され、誰でも使えるAI)を使うスタートアップの支援を始めた。同じ時期に、中国の華為技術(ファーウェイ)ともデータセンター・人材育成で合意している。2026年8月の報道によると、東京で開かれた国際会議で、国のAIの取り組み「Senegal AI Factory」を紹介した(AllAfrica、AllAfrica、OSIRIS)
- ナイジェリア:2025年9月に、政府と国内のスタートアップが、ヨルバ語・ハウサ語・イボ語などに対応した自国のAIモデル「N-ATLAS(エヌアトラス)」を公開した(TechCabal)
中国のAIも広がっています。Microsoftが2026年1月に出した別の報告では、エチオピア・チュニジア・マラウイ・ジンバブエ・マダガスカルの5か国で、中国のDeepSeek(ディープシーク)のシェアが16〜20%ありました。無料で使えることに加え、ファーウェイなど中国企業による普及の支援や、通信会社との提携が背景にあるとされます(Agence Ecofin)。
一方で、米国とUAEの企業による大型計画が止まった例もあります。ケニアでは、MicrosoftとUAEのAI企業G42による10億ドル規模のデータセンターの計画がありました。ケニア大統領のウィリアム・ルト氏は2026年5月に、この計画の中断を明らかにしました。主な理由は電力です。必要な電力は約1GW(100万キロワット)で、ケニアの発電設備全体(約3GW)に対して大きすぎるとされました。財務省が資金支援を認めなかったことも伝えられています(ThinkGeoEnergy)。テック系メディアのRest of World(レスト・オブ・ワールド)は、両社が求めた計算資源の購入の約束に、ケニア政府が応じなかったとも伝えています。米国のOracle(オラクル)はケニアのiXAfrica(アイエックスアフリカ)と組み、ケニアで初めてのパブリッククラウドの拠点を進めています(Rest of World)。
コートジボワールのデジタル移行・技術革新相、ジブリル・ワタラ氏は、2026年6月の会議でこう述べています。「データが、私たちの文化・価値観・規制や法律の基盤を反映するようにしなければならない」(AllAfrica)。どの国と組むかを自分たちで選び、データや言葉を自分たちで管理したい。こうした考えが、提携先を分けている背景にあると私は見ています。
普及の課題:電力・ネットの利用・現地の言葉のデータが足りない
アフリカでAIが広がるには、大きな課題が3つあります。
1. 電力と計算設備
アフリカのデータセンターの容量は、世界の1%未満とされます。稼働している211施設のうち、南アフリカ・ケニア・ナイジェリア・エジプトの4か国に46%が集まっています(Agence Ecofin)。

電気そのものも足りません。世界で電気を使えない6億6,600万人のうち、85%はサハラ以南のアフリカに住んでいます(2023年、世界銀行)。アフリカで通信網やデータセンターを手がけるCassava Technologies(カッサバ)は、2026年3月、NVIDIAのAI基盤を使った「AIファクトリー」(AIの計算をまとめて担う施設)の導入を、南アフリカで始めました。ナイジェリア・ケニア・エジプト・モロッコにも広げる計画です(Connecting Africa)。
2. ネットの利用
携帯電話事業者の業界団体GSMAによると、2024年に、サハラ以南のアフリカで自分の端末から携帯電話のインターネットを使っていた人は、人口の25%でした。電波は届いているのに使っていない人が65%、電波が届かない人が10%です(GSMA)。使っていない主な理由は、端末の値段の高さ・使い方の知識の不足とされます(GSMA)。

3. 言葉
サハラ以南のアフリカだけで、2,000以上の言語があります(Google Research)。一方で、アフリカは世界の人口の約2割を占めるのに、AIの学習に使われるデータでは1%未満とされます。フランス開発庁(AFD)のアレクシス・フレモー氏は、現地の文化を知らないまま言葉だけを話すAIを「アメリカ映画をフランス語の吹き替えで見るようなもの」と表現しています(AllAfrica(RFIの報道))。

現地の言葉のAIも出てきています。
| 取り組み | 対応する言葉 | 内容 |
|---|---|---|
| ナイジェリア政府など「N-ATLAS」(2025年9月) | ヨルバ語・ハウサ語・イボ語など | 音声認識と文章生成のオープンソースのAIモデル |
| Google「WAXAL」(2026年3月) | サハラ以南のアフリカの27言語 | 音声認識などのための音声データを公開 |
| モロッコ政府・Mistral AI(2026年9月) | モロッコのアラビア語(ダリジャ) | 音声認識モデルと、言葉の判別ツールを発表。近く公開予定 |
出典:TechCabal、Google Research、TelQuel
商売の現場:AIは、メッセージアプリやモバイルマネーに組み込まれて広がる
では、商売の現場でAIはどう使われているのか。すでに毎日使われているサービスに、AIが入ってくる形が目立ちます。
- メッセージアプリで接客から販売まで:Metaは2026年6月に、中小企業向けのAI「Business Agents」を世界で提供しはじめた。WhatsApp・Instagram・Facebookで、接客・商品の提案・販売までをこなす(ケニアの経済紙Business Daily Africaの報道、Business Daily Africa)
- モバイルマネーのデータ活用:携帯電話でお金を送れるモバイルマネーのWave(ウェーブ)は、2026年7月の会合で、取引の記録をAIで分析し、貯蓄や保険の商品をつくる考えを示した。報道によると、11か国で月2,500万人超が使っている(Burkina24)
- スタートアップの使い道:アフリカのAIスタートアップの使い道で多いのは、お金を貸すときの審査・不正の検知・自動の顧客対応(TechCabalの調査では100以上の使い道を確認、TechCabal)
DeepSeekの普及の背景に通信サービスとの連携が挙げられているのも、同じ流れだと私は見ています。
私の見立て:AIはチャットと音声から広がる。課題は端末の値段
ここからは、私の見立てです。ここまでの数字と、追加で調べた事例をもとに、5つに整理しました。

1. AIは、スマートフォンのチャットから直接広がる
アフリカでは、銀行の支店が少ないまま、携帯電話でお金を送るモバイルマネーが広がりました。いまや世界のモバイルマネーの取引額の66%(約1.4兆ドル)は、サハラ以南のアフリカです(2025年、Connecting Africa(GSMAの報告))。銀行の支店網が整う前に、携帯電話の新しい仕組みが短い期間で広がった例です。

AIでも同じ順番になると私は見ています。毎日使うチャットのアプリで、初めてAIに触れる人が増えるはずです。ナイジェリアでは、Orange GroupとKPMGが国内12都市で行った2025年の調査で、調べたスマートフォンの95%にWhatsAppが入っていました(Brand Spur)。Metaは2024年4月に、ナイジェリア・南アフリカ・ガーナなど7か国で、WhatsAppなどにAIアシスタント「Meta AI」を無料で載せました(Techeconomy)。ただし、チャットの中のAIがどれだけ使われているかを示す国ごとの数字は、見つけられませんでした。
2. 最初に触れるAIは、音声で使うものが中心になる
サハラ以南のアフリカの成人の識字率は、約69%です(2024年、世界銀行(FRED))。およそ3人に1人は、読み書きに不自由があることになります。言葉の数も2,000を超えます。文字で質問するAIでは、届かない人が多いのです。
実際に、音声で使う例が出ています。農家向けのAI「Farmer.Chat」は、WhatsAppなどで農業の相談に答えます。ケニアでは、通信料が無料の利用者のほうが、そうでない利用者より、音声メッセージや写真を多く送っていました(CGAP)。ネットにつながらない古い携帯電話から、電話をかけて使える生成AI「Ask Viamo Anything」も、ザンビアで試験運用されています(Viamo)。ルワンダでは、キニヤルワンダ語の音声を2,400時間以上集めた取り組みもあります(BMZ)。アフリカでは、話しかけて使うAIが、多くの人にとって最初のAIになると私は見ています。
3. 世界でAIの需要が増え、アフリカの端末が値上がりする
調べていて、いちばん意外だったのはここです。サハラ以南のアフリカでは、所得の低い人(下位20%)にとって、ネットにつながる最も安い端末の値段が、月収の76%にあたります。低・中所得国全体の所得下位20%では44%です(2025年末、Mobile World Live)。

さらに、AIのデータセンター向けの需要で、メモリの値段が上がりました。2025年7〜9月から2026年1〜3月に2倍を超え、2026年4〜6月にはさらに80〜90%上がっています。GSMAは、100ドル未満のスマートフォンの出荷が大きく減り、新興国ほど影響が大きいと予測しています(Mobile World Live)。
世界でAIが盛り上がるほど、アフリカの人がAIを使うための端末は手に入りにくくなります。アフリカのAIの普及の速さは、端末の値段の動きで変わると私は見ています。電力が限られることもあり、高性能な計算機がなくても動く小さなAIモデルも出てきました。南アフリカのLelapa AI(レラパAI)の「InkubaLM」は、ズールー語・ヨルバ語・スワヒリ語などに対応し、パソコンのCPUでも動きます(Lelapa AI)。
4. 提携先を分けるのは、条件を交渉するため
各国が米国・中国・欧州の複数の相手と組むのは、条件を交渉する力を残すためだと私は見ています。前に書いたとおり、ケニアでは、両社が求めた計算資源の購入の約束に政府が応じず、MicrosoftとG42の計画が止まりました。その一方で、OracleとiXAfricaのクラウドは進んでいます。ガーナ・ナイジェリア・ザンビアは、国民の保健データを国外に移す米国系の協定を断りました。デジタル分野の非営利団体Digital Impact Allianceの最高経営責任者(CEO)、プリヤ・ボラ氏は「中国にも米国にも、もっともな警戒感がある」と述べています(Rest of World)。
中国生成AI研究②で、私は、米中の仕組みが分かれる部分と、両方を使い分ける部分が並ぶ状態が続くと書きました。アフリカは、その例にあたる地域です。ただし、提携先を分けた結果、実際に条件がよくなったと確かめられる例は、まだ多くありません。
5. 若い人口は、機会にもリスクにもなる
アフリカの年齢の中央値は約19歳です。世界の25歳未満の人口のうち、アフリカは28%を占め、2100年には46%になる見通しです(Pew Research Center)。AIを使う人が大きく増える余地があります。一方で、端末を持てずにネットを使えない若者が、大勢生まれる可能性もあります。どちらに進むかは、3つめに書いた端末の値段にかかっていると私は見ています。
日本の企業にとって:AI・データの分野で、アフリカとの接点が増えている
まず、日本の企業のアフリカでの動きを数字で見ます。JETRO(日本貿易振興機構)によると、アフリカにある日系企業の拠点は、2013年の584から2023年には948に増えました(JETRO)。2025年度の調査では、アフリカの日系企業の61.6%が黒字を見込み、54.0%が今後1〜2年で事業を広げると答えています。注目する国の1位は、前年に続きケニアでした(JETRO)。
2025年8月に横浜で開かれたアフリカ開発会議(TICAD 9)に合わせて、政府や民間による過去最多の324件の署名文書が確認されました。前回の92件から大きく増えています(経済産業省)。日本政府はこの会議で、3年でアフリカのAI産業人材3万人を育てると表明しました。JICA(国際協力機構)がAIの中核になる人材500人を育てます。東京大学・松尾豊研究所と組み、AI・データサイエンスの人材育成の仕組みもアフリカで展開する計画です(外務省)。
企業の具体的な取り組みも出ています。

- 農業:Degas(デガス)は、衛星とAIで作物の生育を調べ、ガーナの小規模農家に融資している。2025年8月には、ガーナに4年で1億ドルを投じると表明したと報じられた(Agence Ecofin)。NECは、コートジボワール政府と組み、生体認証を使う電子バウチャーを導入する。農業のデータ基盤「CropScope」で、農地3万haのデジタル化も進める計画だ(AgriFocus Africa)。サグリは、経済産業省の事業として、ケニアで衛星データとAIによる農地の区画づくりを調べている(経済産業省)
- 金融:HAKKI AFRICA(ハッキアフリカ)は、ケニアのタクシー運転手向けに、独自の仕組みで自動審査する車両ローンを提供している(起業手帳)。三井住友銀行は2025年8月、M-KOPA(エムコパ)と提携した。M-KOPAはケニア・ナイジェリアなど5か国で、信用の記録がない人にもスマートフォンを分割で販売している(三井住友銀行)
- 保健:SORA Technology(ソラテクノロジー)は、ドローンで撮った画像をAIで分析し、マラリアを運ぶ蚊の幼虫が多い水たまりを探している。ガーナ・シエラレオネなどで取り組む(JETRO)。豊田通商は、AIでワクチンを運ぶ車のルートを最適化する仕組みを、AI企業のCausal Foundryと検討している(豊田通商)
並べてみると、金融・農業・保健という、これまで記録やデータが少なかった分野で、衛星やスマートフォンのデータを使う取り組みが多いと私は見ています。アフリカのAIスタートアップの使い道で多い、お金を貸すときの審査とも重なります。
アフリカに関わる日本の企業が押さえておきたいのは、次の3つです。
- 顧客との最初の接点は、メッセージアプリと音声になる:WhatsAppや電話での対応を最初に考える
- 端末の値段と通信料を前提にする:安い端末や古い携帯電話でも使えるかどうかで、届く人の数が大きく変わる
- 国ごとに、提携先とデータの扱いを確かめる:ケニアは2021年の規則で、国の戦略的な利益に関わるデータを、国内のデータセンターで処理するよう定めている(Oraro & Company)
このシリーズでは、これからも各地のAIの現状を追っていきます。
まとめ:アフリカのAIはチャットと音声から広がる見通し。課題は端末の値段
2026年1〜3月の生成AIの利用率で、報告に並んだアフリカの46か国のうち世界平均を上回ったのは南アフリカだけでした。各国は米国・中国・欧州の複数の相手と、AIで提携しています。私は、アフリカではAIがスマートフォンのチャットや音声から直接広がると見ています。一方で、世界のAIブームによる端末の値上がりが、その広がりを止めかねません。日本からも、農業・金融・保健の分野で、AIとデータを使う取り組みが増えています。
調査の概要:英語・フランス語・日本語の、50件の資料を確認
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 言語 | 英語・フランス語・日本語 |
| 資料の数 | 50件(本文で出典として示したもの) |
| 資料の種類 | 日本とアフリカ各国の政府の資料・国際機関や業界団体の報告書・研究機関の分析・企業の発表・現地の報道 |
| 確かめ方 | 数字は、できる限り一次資料で確かめた。一次資料を確認できなかったものは、報道の媒体名を出典に示した |
| 情報の時点 | 2026年10月18日 |
アースダイバーでは、海外の市場調査など、戦略づくりのための調査業務を承っています(ご相談はこちら)。
注意点:数字は、調べ方と時点で変わる
1. 利用率は、調べ方で大きく変わる
Microsoftの報告とGoogle・Ipsosの調査では、対象・聞き方が違い、数字に大きな差があります。
2. 計画と実際は違うことがある
2025年のキガリの会議では、最大600億ドルを集めるアフリカAI基金の構想が示されましたが、実際の拠出の状況は確認できていません(KT Press)。Degasの投資の表明なども、実行されたかどうかを分けて見る必要があります。
3. 一部は報道や企業の発表をもとにしている
Waveの利用者数・Degasの投資額などは、報道によるものです。チャットや音声でのAIの利用の規模は、まだ数字がそろっていません。この記事は2026年10月18日時点の情報です。
よくある質問:アフリカの生成AI事情
Q. アフリカで、生成AIはどれくらい使われていますか?
Microsoftの報告では、2026年1〜3月に生成AIを使った人の割合は、報告に並んだアフリカの46か国のうち南アフリカの23.1%が最も高く、残る45か国は世界平均の17.8%を下回りました。ナイジェリアは10.1%、ケニアは8.7%です。
Q. アフリカでは、どの国のAIが使われていますか?
国によって違います。エチオピアやチュニジアなどでは、中国のDeepSeekのシェアが16〜20%ありました。各国の政府は、フランスのMistral AI・米国のMeta・中国のファーウェイなど、複数の相手と組んでいます。
Q. アフリカの言葉に対応したAIはありますか?
増えてきています。ナイジェリア政府などはヨルバ語・ハウサ語・イボ語などに対応したモデルを公開し、Googleは27言語の音声データを公開しました。ただし、アフリカの2,000以上の言語のうち、AIで扱えるのはまだ一部です。
Q. 日本の企業は、アフリカのAIにどう関わっていますか?
日本政府は2025年8月に、3年でアフリカのAI産業人材3万人を育てると表明しました。企業では、Degas・NEC・サグリが農業、HAKKI AFRICAが金融、SORA Technology・豊田通商が保健の分野で、AIやデータを使う取り組みを進めています。
参考:Microsoft/Agence Ecofin/OSIRIS/KT Press/BusinessDay/Morocco World News/AllAfrica/Burkina24/Digital Mag/AllAfrica/AllAfrica/OSIRIS/TechCabal/Agence Ecofin/ThinkGeoEnergy/Rest of World/AllAfrica/Agence Ecofin/世界銀行/Connecting Africa/GSMA/GSMA/Google Research/AllAfrica(RFIの報道)/TelQuel/Business Daily Africa/Burkina24/TechCabal/Connecting Africa(GSMAの報告)/Brand Spur/Techeconomy/世界銀行(FRED)/CGAP/Viamo/BMZ/Mobile World Live/Lelapa AI/Pew Research Center/JETRO/JETRO/経済産業省/外務省/Agence Ecofin/AgriFocus Africa/経済産業省/起業手帳/三井住友銀行/JETRO/豊田通商/Oraro & Company


